2009年07月30日

和の夏を楽しむ

いまどきの住宅のデザインですが、洋風がずいぶん前からはやっています。
欧米の生活様式が今の時代の家の形の代表的デザインになってしまった日本の町並みです。
なぜか和風の町並みは観光地など特別の場所を探さないといけません。
なかでも日本で建てているのに少し変なのですが、なぜかそう呼ばれている和風建築とか和風様式など。
わざわざ差別的に呼んでいる和の暮らしの楽しみや日本人らしさを味わうためにはどうしたらよいか?
一言で和風という言葉を説明するために切り離せない、風情や和のこころなど、以前もいっていますがとても抽象的な表現がおおく使われていますよね。
洋風の生活様式などは、洋風を楽しむなどとは表現しませんが、和風や日本家屋などは和を楽しむとか、和ごころなどと、とても素敵ないいまわしでそれぞれを表します。
またその和心は長年日本という四季のはっきりした風土に育った私達日本人の特権でしょう。
自然のなかで感じる季節の移ろいを暮らしのなかにうまく取り込んで住まいを、そしてそこに住む人たちの心を豊かにしています。
春は芽吹きのやさしさがでる部屋かざり。夏は涼しさを演出した窓まわりや玄関の飾りに四季折々の花たちをちょっとあしらってお客様を迎える空間。
また実りの秋はこれからくる冬に向けてエネルギーを蓄えるためにも、豊かさや充実感のある色を使ったインテリアで部屋をアレンジして楽しむ夜長の時間。
冬はいろいろな色が無彩色に近づくので反対の色で暖かさをとりいれたり、あえて同一の無彩色を取り込んでスタイリッシュなインテリアにしたりと、なんとたくさんの楽しみがあるではありませんか!
自然や季節の風物詩をうまく暮らしに取り入れて和の暮らし・和こころを育みそれを楽しむこと。
そんな喜びを毎日の暮らしのなかでなんだか流されていく時間のなかで、ちょっと足を止めてひととき味わってほしいと思います。
せっかくですから夏の旬な食べ物で体をみたし、風物詩の代表である花火やお祭りなど、旬な新潟をおもいっきり楽しみましょう!
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2009年07月23日

暮らしを楽しむ

毎日暑い日が続きます。
家族の夏休みがはじまり、ご家庭の主婦の皆さんやお母さんは朝昼晩と食事の用意に大変な季節になりました。
静かになった私のまわりも振り返って、子育てのころはどうしていたのだろうか?と考えることがありますが、過ぎてしまうと、以前のほうが仕事をしながらの子育てでずっと忙しかったはずなのに・・子育てを卒業した今のほうが時間がないのはなぜ?と思ってしまいます。
不況のせいで、朝のワイドショーなどではよく経済問題が取り上げられ、賢い主婦の買い物特集?!的な番組が多くなっています。
毎日チラシをチェックしてムダな買い物をしないようなくふうなど、主婦の鏡のような人が話をしていました。その番組のなかでのことですが、その人は仕事を持っていてその家でお話を聞いて実際の冷蔵庫のなかもチェックしながら買い物リストを作って行くという人のコーナーでした。
これはとてもいい話なのですが、じつは話より家の中のほうが問題なのです。
部屋は書類なのか?新聞なのか仕事の資料なのか通路以外隙間なくものが置かれて、ダイニングテーブルのまわりは小さな家具から、なんだかわからないものまで、とにかくたくさんの物であふれていました。
ここで家族が食事したり、食後の団欒をしたりするのか・・と思いながらみていたのは私だけではなかったと思います。
三度の食事がつくれればいいキッチンがあればいいのかな?作った食事を並べる、そしてそれを食べるテーブルがあればいいのかな?トイレやお風呂にいく通路が確保されていればいいのかな?等など・・やりくりじょうずなお話はどこかに飛んでしまい、ここで本当に暮らしているのか?と悲しくなりました。
仕事柄でしょうか?もう少し生活にゆとりと潤いがあってほしかったと思います。
それは素敵なインテリア家具が並んでいることではなく、豪華な家電が置いてあることでもありません。
その家を見ただけで、食事を楽しむ風景やそこに住む人の暮らしがそのなかに見えてくるのです。
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2009年07月17日

中古住宅の再生

先日の新聞にいろいろな住宅メーカーが中古市場への参入に本腰を入れ始めたと書いてありました。
たとえば自社で新築住宅を建てて20数年たったお客様に、住宅の買い取りを提案して話が合えば買い取り・大幅補修して販売をするという中古住宅の市場にも新築専門の住宅メーカーが参入しはじめたということでしょう。
以前に話をさせてもらったリノベーションです。景気の低迷 所得の減少など、新築物件はほしいけれど現実は・・と思っている人は少なくないと思います。
そんな人たちにも予算的に満足し、ほしいと思っている夢の家を手にいれることができるならとてもいいことだと思います。
家造りセミナーなどでよく話をするのですが、家は子供と同じです、さあ出来上がった! 引越しをして新しい生活がスタートだ! と喜びも大きいと思います。
でもそこで暮らすその日から子供を育てるように、愛と手間をはぶかずに惜しみなく手入れという愛を与えてくださいね!と、セミナーの中で毎回いってきました。
そうなんです、家は手入れをすればするほど、元気で長持ちしますし、住み替えするときなどは高くうれます。
新聞にも家の持ち主が建物を適切に維持管理していくことが家の寿命を延ばすことにつながると書いてあります。海外の家などはみなさん手に入れた家をよりよく手入れをして装飾や改築などをくわえて買った価格よりも高く転売することで、もっといい家を手にいれています。
残念ながら日本は家を手に入れてしまうと、他の国にくらべて自ら手入れをすることが少なく、愛着も弱いため建物の劣化をはやめてしまう。
持ち主のメンテナンス意識を高めるために「家」を育てていくという意識への変革をうながすことが必要だ。とリクルート住宅総研の方もいっていました。
子供を育てるように、毎年毎年いろいろな形で家に愛のこもった手入れをそそぐと、きっと家も住む人にこたえてくれるのではないでしょうか?
貴方が育てた大切な家で、ゆっくりと体を休めなさいと!
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2009年07月09日

涼しく暮らす

いよいよ暑い季節の到来です。
マンションのリノベーションやリフォームの仕事をしていると必ずといっていいくらいの収納問題で頭を痛めます。
そのため収納プランのときは、たくさんの時間を取って打ち合わせをします。
まず、今の暮らしの中で現在使用中の家具や道具?の数々をリストアップします。
そこにつけ足して、お客様のライフスタイルや趣味の道具や小物などやついつい気がついたら買ってしまっておいたというようなものなど、いろいろなタイプの住み手がふやしていった洋服や物などについて、なんとかプランニングをしていきますが、とても収納を充実させたからといって解決できる量ではないこともときにはあります。
テレビなどでもときどきやっていますが、今もっている暮らしのなかの物を、広い体育館で広げて分別なんて・・・ことは実際はできません。
お客様に暮らしのスタイルについてよく話しをきき、本当に大切なもの、好みで宝物的なもの、あるといいもの、ときどきあるといいもの、無くてもいいかな?と思うもの、ぜんぜんいらないもの、にわけていきます。
お話をききながらリストを作り、話会いながら先ほど述べたグループに振り分けていきます。
それをお見せしながら暮らしの整理と物を処分するための決断をする時間をつくります。
はじめっからこんなのいらないでしょう!なんていったらきっと傷つきますよね。
時間をかけて各部屋の整理が進むととても風通しのいい部屋ができあがります。
みなさん環境問題にも興味をもっていますし、家計の節約にも一役買いクーラーもあまりかけなくてすむこと保証しますが、家の中に空気の流れができあがると、湿気問題は解決してほこりやゴミなどの掃除もしやすく、掃除機をかける時間も短縮することで電気代もうくというとってもいい結果になります。
インテリアにこだわり涼しい小物で季節の衣替えのようにかえることも、暮らしをさわやかにする1つのやりかたですが、家のなかを片付けてすっきりさせるだけでも案外涼しく暮らせるものです。
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2009年07月02日

「当たり前」ということ

毎日暮らしに追われていると、はっとして足を止めることがあります。
このままでいいのかしら?いったい私はなにをしているのだろうか?
これが納得のいく答えかしら?と考えてしまいます。
そしてだんだん霧の中にさまよって入り込み、結論にたどり着くどころかかえって泥沼にはまってしまい、最後には寝そびれてしまうこともあります。
このところそんな状態が続いていましたが、ある雑誌のなかで「当たり前」がいいと大正大学名誉教授 村中先生が語った話がのっていました。
一昔まえはとんでもないことは遠いところでおこるものでしたが、今の世の中は身近に迫ってとんでもないことが起こっています。
普通ではなく常識が壊れてしまった世の中になってしまっているが、競争社会のなかで自由でありながら自立することの難しさも述べていました。
そんな世の中で生きることや自立が難しくなると人は遅れを感じて気力を失うか、自分の殻に閉じこもるか、見えないところで鬱憤を発散させたりするのだそうです。
ここまで読んで、そうか!そうだよね!わかるわかると心の声がどこからか聞こえてきました。そんなときは気張って生きることでなくて、当たり前に爽やかに生きていこうと思うことがいいそうです。
まず人として成長し続ける意思を持つことが大切で、その意思は未来の先を予見して創造するおもいなのだそうです。そして広い視野に立って自分の生活習慣を修正して、さらにほかの人の意見や立場を理解するようにつとめ、偏らない意思を持つことが大切だと語っています。そこから日ごろの自分の生き方を省みて誰でもが認める「当たり前」のいき方が出来るのではないだろうかといっています。
道理が通らないことが多いこの世の中ですが、この文のなかのわが身も心も「当たり前」に従って自己を律することが今求められていると結んでいます。
長い間のなれと気持ちの緩みからくる不安定さを自分を律することで、きっとまた新しい道がひらけてくるのだろうとこの文を読んで心がふっと軽くなりました。
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