日ごろからやはり願望は口に出すものです。
あっという間に計画ができたうえになんとTYOで一万円という価格で新潟東京間往復が買えました。
そこにはホテルでランチがついていて、そのうえパンのおみやげまでありで驚きです。
今の時代こんなにいたれりつくせりのパックでしかも価格も安い。
こんなに安くなりすぎて、ちゃんと会社が維持できるのかな?と零細企業主として不思議になりましたが、ちゃっかりと利用させてもらいました。
とにかく友人達とわいわい騒ぎながら出発しました。
昼からの演目でしたのでゆっくりと歌舞伎座に到着、改めてその前に立ちその歌舞伎座を見上げました。
たしかに老朽化しているのでしょうが、威風堂々として完璧な存在感をだしながらもどこか歴史の音色が聞こえてきそうなもの悲しさも醸し出していました。
数回におよぶ建替えや火災などの被害を受けながらも内面から溢れ出る威厳や荘厳さは西洋の建築にも匹敵します。
友人達とおもわず屋根をみあげて一同口がポカーンとあいてしまい、顔を見合わせて大笑いをしていまいました。
入場口の横には歌舞伎座さよなら公演 千秋楽までのカウントダウンが電光掲示板で表示してあり、刻々と少なく表示される残された時間の前でみなさんが記念撮影をいていました。
もちろん我が軍団もしっかりと記念撮影です。
それが終わってお弁当を買いいざ中にはいりました。やっと老朽化の体験をしました。
階段から席にはいってシートに腰をおろしたとたん、本当に立替なければならないのだな!納得しました。
イスやてすりなどが傷だらけで本当に痛んでいたのです。
長い歴史が色濃く残った幕や設備などもやっと頑張っているのだなとわかるくらいでした。
そんななか芝居が始まりましたが、今まで思っていたことがどこかにとんでいったかのようにあっという間に夢の世界にひきこまれました。
女形の美しさはとても素敵です、歌舞伎座さよなら公演でもあったせいか素晴らしい歌舞伎役者の勢ぞろいでした。
こんなすごいものが歌舞伎なのか!と衝撃でした。
中村勘三郎があの自慢のげたタップをたっぷりと披露したり、玉三郎のこの世のものとは到底思えない美しさや顔の小ささなどあげたらきりがありません。
長いだろうなと思っていましたが、あっという間の5時間でした。